多摩エリアには、26市・3町・1村の自治体があります。それぞれの顔である市町村章をご祝儀袋の飾り紐「水引」で表現していきます。同時に市町村の特徴を見てみましょう。
水引で結ぶ「国分寺市章」
『国分寺の頭文字である「コク」をカタカナ円形に図案化し、円満団結を表現して中央に「分」を配し、市名を端的に象徴しています。
昭和33年12月5日制定』(引用:小学館「日本の市町村章」p.86)
「国分寺市」って、どんなところ?
国分寺市は多摩エリアの中部に位置し、財団法人日本数学検定協会が実験的に求めた東京都(東京都島しょ部を除く)の重心があります。また、史跡武蔵国分寺跡やお鷹の道・真姿の池湧水群など、文化財や緑豊かな自然環境が数多く残っています。昭和30年に日本初のペンシルロケットの水平発射実験を行った「日本の宇宙開発発祥の地」でもあり、さらに昭和39年に開通した日本初の新幹線「ひかり号」の技術開発が行われた科学のまちでもあります。JR中央線国分寺駅周辺には商業施設やショッピングモールも充実し、自然と利便性の「バランス」がとれた住宅都市です。
人口:約13万人 面積:11.46平方キロメートル
市の花:さつき 市の木:けやき 市の鳥:カワセミ
観光スポット:殿ヶ谷戸庭園、武蔵国分寺跡、お鷹の道・真姿の池湧水群
国分寺市観光大使:木田優夫氏(元プロ野球選手)、土屋礼央氏(アーティスト・タレント)、福間洸太朗氏(ピアニスト)、荒川ケンタウロス(ロックバンド)
特産品:ブルーベリー、東京うど
姉妹都市:新潟県佐渡市
国際姉妹都市:オーストラリア南オーストラリア州・マリオン市
国分寺市総合ビジョン:魅力あふれ 人がつながる 文化都市国分寺
市名の由来:天平13(741)年,聖武天皇の国分寺建立の詔により全国に建立された「国分寺」に由来します。
国分寺市のホームページ:http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/
国分寺市章を結んで
国分寺市の魅力を紹介するリーフレットの名前は「東京のおへそ こくぶんじ」です。東京の重心を「おへそ」に例えているんです。
そこで、市章の中心部に「おへそ」をイメージした「叶(かのう)結び」を結んでみました。「叶結び」の結び目は、表から見ると口の形に、裏から見ると十字の形に見えるので、「口+十=叶」になることから、その名前がついています。「願いが叶う」という意味を込めて、儀式やお守りなどの装飾に使われます。
「願いが叶う」といえば、国分寺市内にある環境省選定名水百選のひとつ「真姿の池湧水群」は、知る人ぞ知るパワースポットです。嘉祥元年(848年)、絶世の美女といわれた玉造小町が病気に苦しみ、病の平癒を願い全国行脚をした際に、武蔵国分寺で願をかけたところ、「池で身を清めよ」との霊示を受けて快癒したとの言い伝えがあるそうです。この「真姿の池」の湧水を使った「玉造小町石けんシリーズ」は、 国分寺ブランド認定品に選ばれています。どうやら高い美容効果があると言われているそうで、とっても気になりますね!
国分寺市の街中には、実は居心地のいいおしゃれなカフェが点在しています。私もまだ数店しか入ったことがないので、自然と歴史、パワースポット、それからカフェを巡りながら、1日かけてゆっくり街歩きをしてお気に入りの場所を探してみたいな〜と思っています。
水引デザイナー:小松 慶子(こまつ けいこ)
水引の産地・長野県飯田市生まれ。東京都八王子市育ち。小5の夏休みに自由研究で「飯田水引」と出会う。法政大学社会学部社会学科卒業。ECサイト運営会社を経て、WEBデザイナー/ディレクターとしてIT関連企業勤務中の2015年に「紙単衣 – kamihitoe -」をスタート。
2018年 独立と同時に小金井市に水引アトリエショップをオープン(2020年5月閉店)。自身でECサイトを運営する傍ら各地で水引ワークショップを開催。オリジナル商品の取り扱い店は全国に広がっている。
マーケットを意識した企画協力から、デザイン、パッケージ制作、大量生産まで一貫して引き請け、寺院の授与品や企業のPB商品、ラッピング資材、商業施設の大型ディスプレイアート制作まで幅広く手がける。
第2回 飯田水引コンテスト「飯田水引協同組合賞」受賞。
紙単衣
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