“状況をデザインする”──立川市「ふじようちえん」と佐藤可士和展

“状況をデザインする”──立川市「ふじようちえん」と佐藤可士和展

※佐藤可士和展は、緊急事態宣言の発令および政府からの要請を受け、4月24日(土)で終了となりました。

国立新美術館で4月24日(土)まで開催されていた「佐藤可士和展」に行ってきました。佐藤氏が世界を代表するクリエイティブディレクターであることは言うまでもありませんが、多摩に馴染みのあるというのはご存じですか?多摩のメディアとして見逃せないこの展覧会へ行って、たくさんの刺激をもらいました。(杉井)

佐藤可士和展へ

佐藤可士和氏は多摩美術大学を卒業した後、博報堂を経て独立し、クリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立以来、日本を代表するクリエイティブディレクターとして数々のプロジェクトを手掛けてきました。

佐藤可士和展は、そんな佐藤氏の過去最大規模の個展です。
ポスターからCDジャケット、飲食のパッケージ、そしてポケットティッシュまでもメディアと捉え、統一性のあるデザインを貫いた佐藤氏。

「THE LOGO」のブースに並ぶのは、NISSIN、ファーストリテイリング、楽天……などなど、誰もが知るブランドのロゴたち。
どのロゴも見上げるほどの大きさ。観ているだけでわくわくできます。

また素材にも工夫が。
ユニクロのロゴはなんと、油絵で描かれています!(たぶん油絵……なはず!)
さらに今治タオルのロゴには、タオル地が使われていました。

そして多摩のメディアとして見逃せないのがこちら!
立川市上砂町にある「ふじようちえん」の園舎は、なんと佐藤氏が総合プロデュースをしました。

「園舎全体が巨大な遊具」というグランドコンセプトを、ユニークな楕円形の園舎が体現していて、幼稚園そのもののアイコンになっています。

現在のふじようちえんは国内に限らず、世界各地の教育関係者やクリエイターから注目されています。「子どもをふじようちえんに通わせたい」との想いから、なんと引っ越しを決断する方もいるとか。

「ふじようちえん、気になる……」

そんなお父さんお母さんに朗報です!

ふじようちえんに行ってきました

▲写真に納まらないほどの広さ……!

今回はなんと、ふじようちえんも取材させていただきました!

1971年に創業したふじようちえんですが、現在の園舎は2007年に完成したもの。ふじようちえんの加藤園長によると、当初はまだ、佐藤可士和氏のことをよく知らなかったと言います。

新園舎の設計にあたり、子どもたちが自分でいろいろな発見をし、学べる環境をつくりたいと考えていた加藤園長。蛇口のつくりやトイレの床まで、細部まで子どもの育ちのためのアイデアや理想を持っていました。

加藤園長の考えやこだわりを聞いた佐藤氏は、「学びをデザインしたいのが加藤園長で、私は“状況をデザインする”役割です」と語ったと言います。佐藤氏は加藤園長のアイデアを形にするために、これまでの幼稚園の在り方に捉われずに考えていきました。

▲子どもが自分からスリッパを揃えたくなるように、印がついている

取材で伺ったふじようちえんですが、まだここでは書ききれないほどのたくさんの魅力がありました。その模様は、後日さらにご紹介予定です!お楽しみに!

佐藤可士和
東京都出身で、多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業。
同大学を卒業後、博報堂を経て2000年にクリエイティブスタジオ「SAMURAI」設立。
ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。(佐藤可士和展ホームページより)

※佐藤可士和展は、緊急事態宣言の発令および政府からの要請を受け、4月24日(土)で終了となりました。

https://kashiwasato2020.com/


Haruna Shiraki / photo(ふじようちえん)

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