Startup Hub Tokyo TAMA主催「ものづくりを仕事にする セミナー&コンペ」。けやき出版がアドバイザーとなった「ものづくりを仕事にする セミナー&コンペ」は、創作活動やものづくりで、プロとして生計を立てることを目指す方へ、期間限定の売り場を提供する企画。
1950年〜現在に至るまで、いろいろなストーリーが生まれた“団地”。団塊世代の高齢化などさまざまな課題に直面していますが、これからの団地の新しい活用の仕方は、この先の未来を考えるきっかけになるのでは? そんな想いを抱きながら、団地をテーマにしたカードゲームを制作しました。
プロフィール
兼平翔太
アーバンデザイナー・兼平翔太は、1985年北海道生まれ。コロンビア大学建築大学院卒業。日本とアメリカの建築設計事務所でアーバンデザイナーとして所属した後、Urban Knitを設立。Urban Knitは兼平翔太を中心に建築エンジニアの鶴岡諭とアートメディエーターの冠那菜奈の3名で構成。空間デザイン、パブリックアートなどまちに新たな「気づきとゆとり」を与えることをコンセプトに幅広く手がける。
「51C(ごじゅういちしー)」とは?
「51C」とは、戦後住宅不足を解消する目的で団地を世に送り出す際に、その間取りに名づけられた名称。それまでの日本の住宅は、寝食を同じ部屋で済ますスタイルが一般的で、日本で初めて「~LDK」という現代風の間取りが採用された住宅プロジェクトでした。
団地をカードゲームにする
初期の団地の名称である「51C」と名前をつけたカードゲームは、これまでの団地の発展といま直面している団地の問題、そして団地の新しい使い方、新しい流れなどをテーマにしました。
あそびかた
基本的には自分の団地をたくさんつくったプレイヤーの勝ちとなります。相手プレイヤーが妨害してくるカードに対して、身を守る防御カードを使い、自分の団地を大きくしていきます。それぞれのカードは、実際に団地が直面する代表的な問題や新しい使い方に沿ってデザインしました。例えば、空き家となってしまった団地には、リノベーションで地域図書館やコミュニティーカフェとして新しい使い方を追加してあげたり、老朽化してしまった団地には修繕など、問題と解決案で攻防戦ができるように構成されています。
制作風景
このカードゲームの制作はなんと手作り!一つひとつデザイナーが手作業で型を抜いて箱詰めしているので、多少の不具合はご了承ください…!ゆくゆくは工場で大量生産をするのが目標です!
なぜ団地?
私自身が団地で育ったということもありますが、いま現在団地に起こっている出来事があまりみんなに知られていないということを感じ、ゲームを通じてなんとなく触れることができればいいなと思い作りました。みなさんの中には、いま団地といえば、もしかするとネガティブな印象があるかもしれません。もしかすると特に意識せず単なる日常の風景と化しているかもしれません。ですが、実は常に進化し、何か新しいことが起きていることをカードゲームというかたちでみなさんに知ってもらえたら嬉しいです。
「51C」で団地のいまを、楽しく、手に取るように。
当コンペに入賞した「51C」は、グランデュオ立川3Fの「BALL.HUB」にて9月5日まで期間限定で販売しております。ぜひこの「団地を育成するゲーム」を体験しにいらしてください。
【ものづくりを仕事にする】 セミナー&コンペ
『ものづくりを仕事にする セミナー&コンペ』は、創作活動やものづくりでプロとして生計を立てることを目指す方へ期間限定の売り場を提供する企画です。
今回初の試みでしたが、好評につき第2弾『ものづくりを仕事にする】セミナー&コンペ Ⅱ」を9月中旬よりスタート予定です。
・自分で何かしらのものづくりをしているけれど、それをいざ仕事として成り立たせようとするとどうしたらいいかわからない…
・作品はつくることができるけれど、それを販売してお金につなげていくにはどうしたらいいのか教えてほしい…
こんな悩みを抱えているアーティストやクリエイターの方に向けた「学びと実践の場」が、 Startup Hub Tokyo TAMA(https://startup-station.jp/ts/)で受講できます。
参加しようかどうか迷われている方、
まずは第1期のセミナー&コンペに参加し入選された方の体験談を視聴してみてはいかがでしょうか。
【ものづくりを仕事にするセミナー&コンペ】 ~コンペに入賞して販売しよう~
第5回 入選者体験談 https://startup-station.jp/eventseminar/TAA0103?event_id=E000101267
多摩エリアのものづくりで生計を立てようと考えるクリエイターの方のご応募をお待ちしております!