【武蔵村山市】第2回武蔵村山市ビジネスプランコンテスト「むさビズ」最終審査会レポート

【武蔵村山市】第2回武蔵村山市ビジネスプランコンテスト「むさビズ」最終審査会レポート

武蔵村山市発のビジネスプランコンテスト「むさビズ」の最終審査会が、12月14日(日)、イオンシネマむさし村山にて開催されました。当日は、地域の未来を見据えた多彩なプランが発表され、グランプリ1名、準グランプリ2名、が決定しました。

映画館で行われた、初のビジネスプランコンテス

大勢の家族連れで賑わう日曜日のイオンシネマむさし村山にて、映画館としては初となるビジネスプランコンテストの最終審査会が行われました。普段は映画を楽しむ場所であるスクリーンの前に立ち、自身のビジネスプランを発表するという特別な舞台が用意されました。

最終審査会は一般の方も来場可能で、来場者による一般投票も行われました。

本コンテストは8月にエントリーを開始し、10月のワークゼミ、11月の書類審査を経て、最終審査へと進みました。最終審査の場に立ったのは7名のファイナリスト。都内企業に勤めながら参加した方や、すでに事業をスタートさせ武蔵村山市でさらに事業を発展させたいと考える方など、ファイナリストの背景はさまざまでした。

自然素材で心身にやさしい脱毛サービスを武蔵村山から

武蔵村山市出身の川越レナさんは、幼少期からチアダンスで活動してきた自身の経験をもとにしたプランで準グランプリを受賞。長年当たり前のように行ってきた脱毛処理が、実は環境に負荷を与えていることに気づいたことが、事業アイデアのきっかけだといいます。はちみつ・砂糖・水といった自然素材を使った「シュガーリング」という脱毛技術を用い、リラックスしながら脱毛の時間を過ごせる場を提供したいと語りました。

市内ではまだ展開されていないサービスであり、古民家や自然豊かな環境を活かした形での実施を構想しているそうで、審査員からは「武蔵村山の特産であるみかんを活用できないか」といった提案もあり、川越さんは今後研究を進めていきたいと前向きに答えていました。

超高齢社会に向き合い、地域を元気にするビジネスプラン

準グランプリとしてもう一人選ばれたのは、超高齢社会をよりイキイキとしたものにすることを目指したプランを発表した内野岳憲さん。介護士、理学療法士として働く中で、高齢化の課題と日々向き合ってきた経験がプランの背景にあります。 武蔵村山市で育ち、実家も市内にある内野さんは、「戻ってくる場所」である武蔵村山市を、若い世代がまた住みたいと思えるまちにしたいと熱く語り、見事準グランプリを受賞しました。

発表者のプレゼンテーションに、真剣に耳を傾ける審査員の方々。

グランプリは、AIとサーモグラフィによるインフラ診断プラン

第2回武蔵村山市ビジネスプランコンテスト「むさビズ」で映えあるグランプリに輝いたのは、AI診断とサーモグラフィを活用したインフラ整備の効率化を目指すプランを発表した田村哲雄さんです。これまで自身で技術開発を進めてきた田村さんは、すでに実証実験も進んでおり、実現性の高さに加え、武蔵村山市にとどまらない高い公共性が評価されました。審査員8名からも、技術面や運用面について具体的な質問が相次ぎ、活発な議論が交わされました。

また田村さんは、「武蔵村山市をシリコンバレーのような、挑戦が生まれるまちにしたい」という強い思いを持ち、市内で創業し、これまで市に支えられてきた経験から、「今度は自分の技術で市に恩返しがしたい」との熱い思いも、審査員や来場者の心を打つ発表となりました。

惜しくも受賞を逃した4名のファイナリストたち

今回の最終審査会では、受賞には至らなかったものの、残る4名のファイナリストからも、武蔵村山市への想いや課題意識に基づいた意欲的なプランが発表されました。それぞれが自身の経験や専門性を活かし、地域課題の解決や新たな価値創出に挑む内容で、審査員からは事業の方向性や今後の展開に向けた具体的なアドバイスが送られました。

武蔵村山市が「モノづくりのまち」である点に着目し、市内事業者向けの地域密着型SNSマーケティング支援事業プランを発表した髙嶋逸彦さん。
元航空自衛隊音楽隊での経験を活かし、音楽を通じて市内に学びと楽しみの場を届けたいというプランを発表した森田早貴さん。
三田琳太郎さんは、衛星データを活用し、畑の栄養バランスを可視化・管理するプラットフォーム開発を目指すプランを発表。
「ビジネスの地産地消」を掲げ、多世代交流と子どもの居場所機能を併せ持つ拠点「ハグワクスタジオ」の設立を目指すプランを発表した雨宮由布子さん。

前年度受賞者によるトークセッション

今回は特別に、前年度グランプリ受賞者の横山遼さん、準グランプリ受賞者の高野剛志さんも審査員として参加。発表者と近い立場からのアドバイスが行われたほか、ファシリテーターをけやき出版代表取締役社長の小崎奈央子が務め、コンテスト受賞後の現在の取り組みなどについて語る特別トークセッションも実施されました。

むさビズ最終審査会ファイナリスト7名、審査員8名の方々との記念撮影。

受賞されなかった方も含め、審査員や発表者同士で交流する時間が設けられ、今後の事業の発展につながる意見交換が行われました。

当日は50人以上の方が来場し、地域の未来を描く熱いプレゼンテーションが会場を盛り上げました。一般来場者による投票も実施され、多くの方が「むさビズ」に参加する一日となりました。武蔵村山市から生まれる新たなチャレンジを、これからも地域全体で応援していきましょう。

 

 

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