多摩エリアには、26市・3町・1村の自治体があります。それぞれの顔である市町村章をご祝儀袋の飾り紐「水引」で表現していきます。同時に市町村の特徴を見てみましょう。
水引で結ぶ「武蔵野市章」
『片仮名で「ムサシノ」の4文字を組み合わせ図案化したもので、円は武蔵野市の限りない発展と平和を象徴したものです。
昭和3年制定』（引用：小学館「日本の市町村章」p.90）
「武蔵野市」って、どんなところ？
多摩エリアの東端に位置し、都心へのアクセスに優れ、井の頭恩賜公園と商業施設が近接する吉祥寺は、住みたい街として高い人気が続いています。市民参加型の武蔵野市独自の施策は、度々全国の自治体のモデルケースとなっています。近年は武蔵境駅周辺も開発が進み、住民や学生たちの憩いの場が広がっています。市内には芸術家や事業家・学者も多く住んでいます。
人口：約15万人 面積：10.98平方キロメートル
市の花：ハギ、ムラサキ、ムラサキハナナ、ツツジ、ジンチョウゲ、スイセン、フヨウ、アサガオ、キク
市の木：コブシ、ケヤキ、ハナミズキ
観光スポット：吉祥寺、井の頭恩賜公園、武蔵野プレイス
武蔵野市観光機構親善大使：劇団前進座 大使、寶船（たからぶね） 大使、あさみちゆき 大使、凰月（おうげつ） 大使、ムーちゃん（あおムー、ももムー）
国内友好都市：富山県南砺市、長野県安曇野市、長野県川上村、千葉県南房総市、岩手県遠野市、新潟県長岡市、広島県大崎上島町、山形県酒田市、鳥取県岩美町
海外友好都市：大韓民国忠清北道忠州市、ソウル特別市江東区、アメリカ合衆国テキサス州ラボック市、中華人民共和国北京市、ロシア連邦ハバロフスク市、ルーマニア国ブラショフ市
特産品：うど
基本理念：武蔵野から新しい都市像を開こう
武蔵野市のホームページ：http://www.city.musashino.lg.jp/
武蔵野市章を結んで
武蔵野市の市章は、片仮名の「ムサシノ」の4文字が組み合わさった図案ということで、一文字ずつ線の中央を色分けさせていただきました。外周の水色が「ム」、中央の赤色が「サ」、黄緑色が「シ」、ピンク色が「ノ」です。
市章の中を探してみると確かに文字を見つけられて楽しいですね！
吉祥寺には、私も学生時代から何度も遊びに行った思い出があります。
都心や他県に住む友達が「多摩エリアは遠い」と言っても、吉祥寺なら行ったことがあるし、むしろ「行きたい！」と言ってくれる印象があります。
自然や文化、人のご縁がつながる活気あふれる街というイメージがあるので、中央の「サ」の横棒部分を、ご縁結びの「連続あわじ結び」と情熱の赤色の「稲穂結び」で飾っています。
活発な武蔵野市の政策の中で私が注目しているのは、令和2年11月開館予定の「むさしの エコ reゾート(呼称：むさしの えこ りぞーと)」です。
2017年に建て替えられ、「公共用の建築・施設」部門でグッドデザイン賞を受賞した美しい外観の武蔵野クリーンセンター（ゴミ処理場）。その隣の環境啓発施設が「むさしの エコ reゾート」です。ロゴとキャラクターが決定し、開館に向けて着々と準備が進行中です。様々な広告を手掛ける有名なアートディレクターさんが協力しているので、施設の取り組みがムーブメントとして広がっていく可能性もありそうと期待しています。
今年もすでに大雨が続き、地球規模で考えなければいけない環境のこと、多摩エリアから何か解決の糸口が生まれたら嬉しいですね。
水引デザイナー：小松 慶子（こまつ けいこ）
水引の産地・長野県飯田市生まれ。東京都八王子市育ち。小5の夏休みに自由研究で「飯田水引」と出会う。法政大学社会学部社会学科卒業。ECサイト運営会社を経て、WEBデザイナー/ディレクターとしてIT関連企業勤務中の2015年に「紙単衣 – kamihitoe -」をスタート。
2018年 独立と同時に小金井市に水引アトリエショップをオープン（2020年5月閉店）。自身でECサイトを運営する傍ら各地で水引ワークショップを開催。オリジナル商品の取り扱い店は全国に広がっている。
マーケットを意識した企画協力から、デザイン、パッケージ制作、大量生産まで一貫して引き請け、寺院の授与品や企業のPB商品、ラッピング資材、商業施設の大型ディスプレイアート制作まで幅広く手がける。
第2回 飯田水引コンテスト「飯田水引協同組合賞」受賞。
紙単衣
オンラインショップ：https://kamihitoe.theshop.jp/
Instagram：http://instagram.com/kamihitoe_mizuhiki
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