多摩結び#3  人と緑の共生する姿と未来に向けて発展する「あきる野市章」

多摩結び#3 人と緑の共生する姿と未来に向けて発展する「あきる野市章」

多摩エリアには、26市・3町・1村の自治体があります。それぞれの顔である市町村章をご祝儀袋の飾り紐「水引」で表現していきます。同時に市町村の特徴を見てみましょう。

水引で結ぶ「あきる野市章」

『あきる野市の頭文字「A」と木の葉をモチーフに、人と緑の共生する姿と未来に向けて発展するあきる野を象徴しています。また、色はそれぞれ、青は澄んだ水と空気を、赤は市民の情熱とエネルギーを、緑は豊かな自然を表現しています。
平成8年11月1日制定』(引用:小学館「日本の市町村章」p.85)

「あきる野市」って、どんなところ?

1995年に秋川市と五日市町が合併して「あきる野市」が誕生しました。市内には秋川と平井川が流れ、緩やかな丘陵に囲まれる平坦部と奥多摩へと続く山間部があります。2005年にあきる野インターチェンジが開通され、秋川渓谷や鍾乳洞など自然を満喫できるレジャースポットへ市外からのアクセスも格段に良くなりました。

人口:約8万人 面積:73.47平方キロメートル

市の鳥:セキレイ 市の花:キク 市の木:モクセイ

観光スポット:秋川渓谷、大岳鍾乳洞、広徳寺、東京サマーランド
特産品:とうもろこし
友好姉妹都市:宮城県栗原市、東京都大島町
国際姉妹都市:マールボロウ市(アメリカ合衆国 マサチューセッツ州)
ふるさと大使:森井大輝さん(2018年 冬季パラリンピック スキー 銀メダリスト)

あきる野市のホームページ:http://www.city.akiruno.tokyo.jp/

あきる野市章を結んで

多摩エリアの中では2番目に若い平成生まれの市章です。
アルファベットをモチーフにした多色使いのデザインに斬新な印象を受けました。

市民の情熱とエネルギーを表す中央の赤い丸部分を水引の「梅結び」で結ばせていただきました。「梅結び」には、縁結びや運命向上の意味があります。
自然を表す青と緑の部分は水引を貼り付けて表現しています。内から外へ向けて勢いよく描かれる形状に未来に向けて発展していこうとする強い意志を感じます。

ところで、市章をじっと見ていると、全体が特産品の「とうもろこし」に見えてくるのは私だけでしょうか。
あきる野産のとうもろこしは甘みが強く、一つひとつの粒が大きく、種類が豊富だそうです。今夏はあきる野産とうもろこしを味わいながら、秋川のキャンプ場や東京サマーランドで遊んだ楽しい夏の思い出を振り返りたいと思います。


水引デザイナー:小松 慶子(こまつ けいこ)

水引の産地・長野県飯田市生まれ。小5の夏休みに自由研究で「飯田水引」と出会う。法政大学社会学部社会学科卒業。ECサイト運営会社を経て、WEBデザイナー/ディレクターとしてIT関連企業勤務中の2015年に「紙単衣 – kamihitoe -」をスタート。
2018年 独立と同時に小金井市に水引アトリエショップをオープン(2020年5月閉店)。自身でECサイトを運営する傍ら各地で水引ワークショップを開催。オリジナル商品の取り扱い店は全国に広がっている。
マーケットを意識した企画協力から、デザイン、パッケージ制作、大量生産まで一貫して引き請け、寺院の授与品や企業のPB商品、ラッピング資材、商業施設の大型ディスプレイアート制作まで幅広く手がける。
第2回 飯田水引コンテスト「飯田水引協同組合賞」受賞。


紙単衣
オンラインショップ:https://kamihitoe.theshop.jp/
Instagram:http://instagram.com/kamihitoe_mizuhiki
Facebook:https://www.facebook.com/kamihitoemizuhiki
Twitter:https://twitter.com/kamihitoe_shop

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