多摩エリアには、26市・3町・1村の自治体があります。それぞれの顔である市町村章をご祝儀袋の飾り紐「水引」で表現していきます。同時に市町村の特徴を見てみましょう。
水引で結ぶ「多摩市章」
『多摩市の「多」を、ハトがはばたいて飛び立つ姿にたとえて表したもので、特に真ん中の線は未来への限りない躍動と平和を力強く表しています。
昭和40年1月5日制定』(引用:小学館「日本の市町村章」p.88)
「多摩市」って、どんなところ?
多摩市は東京都西部に位置し、小田急線、京王線、多摩都市モノレール線が通っているため、都心へのアクセスが良好です。新日本歩く道紀行「歴史の道」100選に認定された「多摩よこやまの道」や、映画「耳をすませば」のモデルとされる場所があり、四季折々の自然を楽しみながら街歩きを楽しめます。また京王線聖蹟桜ヶ丘周辺の大型商業施設やサンリオピューロランドには、多くの人が訪れます。
人口:約15万人 面積:21.01平方キロメートル
市の花:ヤマザクラ 市の木:イチョウ 市の鳥:ヤマバト
観光スポット:サンリオピューロランド、多摩中央公園、東京都埋蔵文化財センター
友好都市:長野県富士見町
多摩センター親善大使:ハローキティ
特産品:地酒「原峰のいずみ」、梅酒「白加賀(しらかが)」、手作り味噌「原峰のかおり」
多摩市総合計画:みんなが笑顔 いのちにぎわうまち 多摩
市名の由来:多摩川の上流の峠で山梨県丹波山地方から起こったという説が最も有力です。上流の川の名である丹波(たば)川が生まれ、この川の名によって地域である郡名の多摩郡も称号するようになったといわれています。(諸説あり)
多摩市のホームページ:http://www.city.tama.lg.jp/
多摩市章を結んで
多摩市といえばハローキティに会える街。
小田急線、京王線、多摩都市モノレール線が通る多摩センター駅を降りればすぐにサンリオピューロランドの世界が広がっています。1990年に開園したときは、衝撃的チケットの予約さえままならなかったことを覚えています。実際にキャラクターと会えたり、アトラクションやパレードの迫力を体感すると少女たちは夢見心地になるものです。
そんなサンリオのキャラクターと毎年4月に開催される「せいせき桜まつり」&「多摩センター桜まつり」のイメージから、市章をかわいらしいピンク色に染め上げました。桜の木の上を白い鳩が飛び立つイメージです。サンリオのキャラクターのように鳩の首元には桜の花をワンポイントとして飾らせていただきました。
また、多摩市にある日本アニメーション株式会社は、地域活性化に関する連携協定を市と締結していて、同社の代表的なキャラクター「ラスカル」が、市内のマンホールの蓋や様々な情報紹介に登場しています。お子様だけでなく『世界名作劇場』を見ていた世代の大人にも懐かしく親しみを感じますね。
さらに、京王線聖蹟桜ヶ丘駅ではジブリ映画「耳をすませば」の聖地巡礼ができます。主人公の雫が住んでた団地や親友の夕子が涙を流した公園、雫が歩いた坂道や階段、地球屋があるロータリー、実際に登場したお店「洋菓子屋 ノア」など街を歩きながら、「耳をすませば」ファンなら確実に楽しめます。雫気分で多摩市に暮らしている方もいるかもしれませんね。
これからも市民だけでなく、訪れた人々も様々なガイドで楽しませていただきたいと思います。多摩市の未来への限りない躍動と平和をお祈り申し上げます。
水引デザイナー:小松 慶子(こまつ けいこ)
水引の産地・長野県飯田市生まれ。東京都八王子市育ち。小5の夏休みに自由研究で「飯田水引」と出会う。法政大学社会学部社会学科卒業。ECサイト運営会社を経て、WEBデザイナー/ディレクターとしてIT関連企業勤務中の2015年に「紙単衣 – kamihitoe -」をスタート。
2018年 独立と同時に小金井市に水引アトリエショップをオープン(2020年5月閉店)。自身でECサイトを運営する傍ら各地で水引ワークショップを開催。オリジナル商品の取り扱い店は全国に広がっている。
マーケットを意識した企画協力から、デザイン、パッケージ制作、大量生産まで一貫して引き請け、寺院の授与品や企業のPB商品、ラッピング資材、商業施設の大型ディスプレイアート制作まで幅広く手がける。
第2回 飯田水引コンテスト「飯田水引協同組合賞」受賞。
紙単衣
オンラインショップ:https://kamihitoe.theshop.jp/
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