多摩エリアには、26市・3町・1村の自治体があります。それぞれの顔である市町村章をご祝儀袋の飾り紐「水引」で表現していきます。同時に市町村の特徴を見てみましょう。
水引で結ぶ「東大和市章」
『東大和の「大」の字が翼を形どり、二重の円を描いて大空に羽ばたき、同時に「和」(輪)を意味し、発展と和合を象徴しています。
昭和38年4月1日制定』(引用:小学館「日本の市町村章」p.89)
「東大和市」って、どんなところ?
東大和市は、多摩エリアの北部に位置する自然環境に恵まれた住宅都市です。市の北部には狭山丘陵が広がり、市のシンボルでもある多摩湖(村山貯水池)には“日本一美しい”といわれる取水塔があります。歴史的な価値や地域の人々の関心、生態系への配慮などが評価され、平成16年度には「ダム湖百選」にも選ばれています。
令和2年10月1日には、市制50周年を迎えます。
人口:約8.5万人 面積:13.42平方キロメートル
市の花:つつじ 市の木:けやき
観光スポット:多摩湖、旧日立航空機立川工場変電所、、森永乳業工場見学
友好姉妹都市:福島県喜多方市
特産品:東京狭山茶、多摩湖梨、東京りんご
基本構想のフレーズ:人と自然が調和した 生活文化都市 東大和
地名の由来:大正8年11月の村制施行時に、それまで政争が盛んであった芋窪、蔵敷、奈良橋、高木、狭山、清水の6か村が大いに和して一つになるということから「大和村」と称したのが起こりで、その後、昭和29年5月3日に町制を施行し、更に昭和45年10月1日の市制施行のときに、東京の大和市という意味をこめて付けられたものです。
東大和市のホームページ:https://www.city.higashiyamato.lg.jp/
東大和市章を結んで
東大和市は東京都内23区と26市の中で、合計特殊出生率が2018年は1位、2017年は3位、また「共働き世帯にとって子育てしやすい街」ランキングでも上位にくる子育てがしやすい街だそうです。
その情報を踏まえて、市章の中で羽ばたく翼を「赤ちゃんを運んでくる」といわれるコウノトリに見立てて制作しました。くちばし部分と翼の先をご縁を結ぶといわれる「あわじ結び」で飾っています。
背景は大空や多摩湖をイメージした水色です。
シンボルの多摩湖周辺では桜や紅葉、雪景色も楽しめるとのことで、ウォーキングやサイクリングは本当に気持ちが良さそうだなぁと地図や写真を見て行ってみたい気持ちに駆られています。きっと市民の方には多摩湖沿いで過ごした様々な思い出が刻まれていることでしょう。そして学生さんたちには心ときめく青春物語がありそう!と勝手に妄想してしまいます(笑。
東大和市の新たな特産品として、名産品「狭山茶」を郷土食の「うどん」に練り込んでつくり上げた「ひがしやまと茶うどん」があります。うどんの他にも「狭山茶パウダー」入りのお菓子もあり、いったいどんな味なのか興味津々です。多摩湖へ観光に訪れた際は、季節のフルーツや「狭山茶」の味を一緒に楽しみたいですね。
水引デザイナー:小松 慶子(こまつ けいこ)
水引の産地・長野県飯田市生まれ。東京都八王子市育ち。小5の夏休みに自由研究で「飯田水引」と出会う。法政大学社会学部社会学科卒業。ECサイト運営会社を経て、WEBデザイナー/ディレクターとしてIT関連企業勤務中の2015年に「紙単衣 – kamihitoe -」をスタート。
2018年 独立と同時に小金井市に水引アトリエショップをオープン(2020年5月閉店)。自身でECサイトを運営する傍ら各地で水引ワークショップを開催。オリジナル商品の取り扱い店は全国に広がっている。
マーケットを意識した企画協力から、デザイン、パッケージ制作、大量生産まで一貫して引き請け、寺院の授与品や企業のPB商品、ラッピング資材、商業施設の大型ディスプレイアート制作まで幅広く手がける。
第2回 飯田水引コンテスト「飯田水引協同組合賞」受賞。
紙単衣
オンラインショップ:https://kamihitoe.theshop.jp/
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