レモンは添えるものと侮るなかれ。昔からある定番メニューに加え、時代とともにレモンの新しい食べ方が生まれています。食卓の主役にもなれるレモン。そして、家で気軽に味わうための意外な保存方法とは。
夢のレモンフルコース
レモンと言えば、風味を変えたり彩りを加えたり、料理に添えるイメージが強い果実。レモンを主役にしたメニューはと考えてみると、あちこちのお菓子屋さんで見かけるレモンの形をした「レモンケーキ」や、家でも簡単に作れる「はちみつレモン」などが思い浮かびます。
それに加えて近年では、輪切りにしたレモンを鍋料理の上に敷き詰めた「レモン鍋」がにわかにブーム。水菜などの野菜と一緒にレモンでお肉を挟んで食べると、爽やかな後味とほんのりとした苦味がクセになる美味しさです。また、レモンの酸味を活かしたタバスコ風の調味料や「塩レモン」も登場。日本一のレモン産地である広島県では人気のお土産になっています。前菜からメイン、デザート、ドリンクまで、レモンのフルコースが作れそうです。
農家直伝の冷凍レモン
レモンを丸ごと一個買っても新鮮なうちに使い切れない。料理にかけようとレモンポージョンを買っても、あっという間に賞味期限が来てしまう。そんな風に困っている方は多いのではないでしょうか。
レモンの色々な楽しみ方を知って、せっかくならフレッシュな果実を家で味わいたいと思っている方におすすめしたいのが、レモンを冷凍するという保存方法。教えてくださったのは、広島県呉市とびしま海道の大崎下島でレモンを育てる末岡新果園の末岡さんです。末岡さんは、
自ら収穫したレモンを丸ごと冷凍。硬く凍ったまま、おろし金でおろして料理にかけて使っていました。冷凍レモンは、とびしま海道のどの家でもお馴染みの保存方法なのだそう。
丸ごと以外にも、スライスしてタッパーや密封できる袋に入れておけば、毎回ほしい分だけ、1枚ずつ剥がしながら使えます。さらに、レモン汁を絞って冷凍すれば、スプーンで削り取ってドリンクに入れることもでき、使い勝手がいいのもおすすめの理由。
1個100円程度から買える国産レモン。果実を買うという習慣をぜひはじめてみてはいかがでしょうか。
Member:國廣