全国的にもコロナの感染者数は減少し、引き続き最善の注意を払いながらも「そろそろ、まずは近場から出かけても良いよね?」と皆が周りの顔色を伺いながらも浮き足立ってきた今日この頃。
BALL.編集部は、多摩の魅力が詰まりまくったあるモニターツアーに参加してきました!
*1日でめぐったと思えないほど心もお腹も満足しすぎた盛りだくさんのプランのため、前後編にてお届けいたします。
スタートは、江戸東京野菜の収穫体験から!
全国農協観光協会主催のこのツアー、多摩エリアの1次産業を通して東京発の魅力的な食材を知ってもらいたいという想いから企画されました。
JR中央線の東小金井駅にて参加者たちは集合し、貸切の観光バスに乗り大堀ファームへ。
東京の「京野菜」である伝統野菜、江戸東京野菜の収穫体験から始まりました。
昭和60年代には15品目ほどしかなかった個性的な特徴ある江戸東京野菜は、地域の農家や小学校などと協力し栽培を復活する活動を続けた結果、今では50もの品種があります。
代表的なものには練馬ダイコン、金町コカブ、ノラボウ菜や奥多摩ワサビなど多岐に亘りますが、今回は亀戸ダイコンと白菜のようなシントリ菜を実際に収穫。
形は不揃いでも葉っぱは瑞々しく、力強い野菜たちの新鮮さが伝わります。
このツアーの魅力は、実際に体験ができるだけでなくその情報量の豊富さ。
江戸東京野菜コンシェルジュ協会の代表理事・大竹道茂さんが同行し、野菜の歴史から成り立ち、農家さんの想いなどを事細かに解説してくれました。
当日は食に関するインフルエンサーの人たちも参加、大竹さんの流れるような話術に終始感嘆の声があがっていました!
小金井公園すぐの地元農家さんたちの直売所が軒を連ねる「小金井 江戸の農家みち」を通りながら、お次はPOMONA農園でキウイフルーツのもぎ取り体験。
おなじみのグリーンのキウイから先が少し尖ったゴールドキウイなど数種類を袋に詰め放題!
キウイは収穫してすぐに食べられるわけではなく数日追熟させるなど、知らなかった果物の知識も生産者さんから直接教えてもらえます。
果物だけでなくさまざまな野菜もその場で販売しており、地元のお客さまたちで敷地内は大賑わい。
自転車で訪れた常連さんたちは、袋いっぱいに野菜や果物を抱えるツアーの私たちをもの珍しく眺めていました(笑)。
またもやカブや大根の収穫体験に参加。今度は可愛らしい亀戸大根と違い、しっかりどっしりした大根を一人ずつ土から引っ張り出します。
コツは「真上にまっすぐ抜くこと」。大根足、という言葉もあるように本来は人間の足より太い大根が多かったそうで参加者同士で太さ、長さを見せ合い競い合い。土にしっかり埋まっているので抜いてみないと長さが分からないのも楽しみが増します。
大根、カブ、シントリ菜からキウイまで。両手で持ちきれないほどの野菜や果物を抱えて農家みちをまた戻っていく私たち。
バスに戻ってきたころには「年末の買い出しか!?」状態に。
そして気づくのです、これまだ午前中?と。
後編につづく!