オリジナルクラフトビール「BALL. ALE」ができるまで

オリジナルクラフトビール「BALL. ALE」ができるまで

ビールのおいしい季節がやってきた!

この夏、BALL.事業の新企画として、オリジナルクラフトビール「BALL. ALE」(ボール エール)が誕生しました。

梅雨が終わり、汗ばむ夏の暑さを飛ばす爽やかな風味を表現した5種類のラベルたち。お店でお酒を飲むのが難しくなってしまった今、本と一緒に一味違ったビールを楽しんでみませんか?

BALL. ALEづくりは、武蔵野市の株式会社スイベルアンドノット(26Kブルワリー)にご協力いただきました。そしてなんと、けやき出版編集部でゆいちゃんと呼ばれる私高椙(たかすぎ)、BALL. ALEの醸造もちょっぴり体験させていただいたのです…!

ちなみにお酒を注文する時はビール一択の私。何とうってつけの企画なのでしょう。

今回は、企画会議や醸造体験の様子をご紹介いたします!

そもそも「クラフトビール」って?

ビールができるまで

今回のビールづくりに広い懐で全面協力してくださったのが、「多摩エリアにスイベルあり!」と名高い武蔵境の高架下にオリジナルのブルワリーを持つ“想いをつなげる広告百貨店”スイベルアンドノットさん。

大学教授ばりの博識高い代表の見木(けんもく)さんより、ラベルをデザインする5人の多摩のクリエイターと私は、クラフトビールの知識が知れるワークショップを受けました。普段何気なく飲んでいるビールの定義やビールづくりの工程、クラフトビールの種類(「スタイル」と言うそうです)について学びました。

ちなみに、一般的にクラフトビールとは「小規模な醸造所でつくられるビール」を指すケースが多いとのこと。種類の豊富さや地域性の強いものが多いことが特徴です。

講義の様子

さて、講義のあとはお待ちかねの試飲タイムです!

ピルスナー、ペールエール、スタウト、IPA……さまざまなスタイルの飲み比べをして、味や香りの違いを体感します。次から次に変わる味わいに酔いしれ、仕事中であることも忘れがちに。

試飲タイム

「ピルスナーは普段飲んでいる味に一番近くて、馴染みがある」
「ペールエールは、ビールが苦手な私でも美味しく飲める」

ジュースを混ぜたり、香りを楽しんだり。どんな味を目指すかをクリエイターの皆さんと想像を膨らませます。

「届けたいものをつくる」ビールづくりで大切なこと

スイベルアンドノット代表の見木さん

見木さんより「大切なことは、誰が・いつ・どこで飲むビールかTPOを考えること」と教えていただきました。

お話を伺って、
「BALL.読者の方々へ贈る、明日に向けて活力になるようなビールを目指したい」
「なかなか出かけられない今、おうちの中でも爽やかで夏を感じられる味にしたい」
と考えた私たち。

たくさんの試飲を繰り返した結果、ベースは香り豊かな「ペールエール」に決定!

「レモン」「ミント」で爽やかさをプラス。さらに、スパイス好きのデザイナーの方からの提案で「カルダモン」を追加することに。豊かな香りにフレッシュで爽やかな味を加え、オリエンタルな後味を楽しめるクラフトビールを目指します。

ラベルデザインを考えるクリエイターたち
試飲は感染症対策を徹底して実施しております。

味が決定してまもなく、今回はクリエイター5名によるオリジナルラベルを制作するということで、各々がラベルのデザインを考え始めます。

どんなラベルが完成するのか、こちらも楽しみです!

ビールの「仕込み」を体験!

醸造体験スタート!

また別の日に、中央線武蔵境駅の高架下にある3坪の醸造所「26Kブルワリー」で醸造体験をさせていただきました。ビールが出来上がるまでおよそ3週間。1ヶ月未満と意外と早くオリジナルビールをつくれることに驚きます。私たちは、醸造の最初の過程である「仕込み」を体験しました。

麦汁つくり

大麦80%・小麦20%の構成の大量の麦芽を大きな釜で煮出し、ビールの元となる「麦汁」をつくります。

麦汁を投入!
撮影のため一時的にマスクを外しております。

麦芽を投入するごとに、混ぜる重みが増していきます。

「思ったよりもかき混ぜるのが大変。でも楽しい!」

麦の香ばしい香りが広がる中、一定の温度で攪拌し麦の持つでんぷん質を糖に変えていきます。

副原料のレモンとミントも仕込む

レモンとミントの下ごしらえ

麦汁の仕込みがひと段落したら、副原料のレモンとミントの下ごしらえ。
レモンの皮をもくもくと剥いていき、店内は何とも青春の真っ最中のような爽やかな香りに包まれます。

皮をむいたレモン

果汁はもちろん国産の農薬不使用のレモンなので、皮も余すことなく香りづけに使用します。

このレモンピールが少し苦みのあるアクセントになる予定。 バケツいっぱいのレモンのフレッシュな香りに包まれ、地道な作業も心軽く進んでいくので不思議です。

ミントを手のひらで

ミントは手のひらで軽く叩きます。このひと手間が香りを引き立てるポイント!

この後のホップ投入・発酵・ケグ(ビールを貯蔵する樽)詰めという工程を経て、後は完成を待つのみ!(ここからはプロのお仕事に突入。スイベルアンドノットさんにお願いしました!)

どんなクラフトビールになるのか、ドキドキワクワク。ビールをゼロからつくるという、とても貴重な経験をしました。アルコールはゼロではないのでご安心ください!

クリエイターがそれぞれの世界観を表現したオリジナルラベル

5種類のラベルをまとったBALL. ALE

そしてついに、今回ビールづくりを経験したクリエイター5名が制作したオリジナルラベルも完成!

各クリエイターの想いが込もった、オリジナルのデザインです。今日の気分でボトルを選ぶもよし、ジャケ買いするもよし。何かのCMか!?とみまごうほど、爽やかさ100%のクリエイターの皆さま。

ラベルをデザインしたクリエイターたち
限定生産のため、ご注文はお早めに…!

受付はBALL. DEPARTMENTにて、7月31日(土)午前10時から開始予定です。情報は随時、各種SNS(TwitterInstagramFacebook)にてお知らせしていきますので、ご確認ください。

「BALL. ALE」は情報誌『BALL.』VOL.3とセットで購入いただけます。3本セット・5本セットからお選びください。

飲んでおいしい、見て楽しい、読んで面白い。本×クラフトビールという新しいコラボレーションをどうぞご堪能ください。気になるお味は……

飲んでみてからのお楽しみ!

そして今後も「本×ビール」というコラボレーション企画は続くかも?!

これからも『BALL.』では目が離せない楽しい企画を計画中。乞うご期待です!

 

26Kブルワリー
東京都武蔵野市境南街3-2-13 OND内/0422-38-5500

公開中:1冊の1社「スイベルアンドノット」はこちら

 

Photo : Dai Iizaka

 

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