もやぴのぼうけん#3

もやぴのぼうけん#3

もやもやしているひと、それがもやぴ。
もやもやしているひと、それは、力を秘めているひとー。
もやもやぴーぷる、もやぴ。

医師との再会

2019年8月のある昼下がり、もやぴメンバーの3人が小田急線狛江駅に降り立ちました。目的は、駅前にある訪問診療専門のクリニック、「すまる在宅クリニック」の吉川哲也院長にお会いするためです。

もやぴメンバーで臨床工学技士のあかりんにとって、狛江駅はかつて勤務していた大学病院に通うのに、毎日使っていた駅。楽しいことも、辛いこともあった毎日を思い出す、もやもやした場所でもあります。実際に来たのも1年半ぶりです。クリニックに向かう足取りとともに、自然と動悸も早くなります。

吉川先生とあかりんは、その大学病院で共に働き、一緒に理想の医療について語り合った同志です。

今回は、2か月後に迫ったもやぴの初イベント、もやぴのぼうけん#01「人生のはじまりとおわりをかんがえるワークショップ」の会場に、すまる在宅クリニックをお借りして、吉川先生に終末期医療の実際についてお話をしていただきたいとお願いに上がったのでした。

クリニックのドアを開け、「こんにちわ~」とにこやかに入っていくあかりん。その後ろを、ぴったりとくっついて、恐る恐るクリニックに入っていくかずさんと、もんちゃん。(あれ?もんちゃんは看護師だよね?笑。)だって、病院の院長先生ってなんだか難しそうな雰囲気じゃない?クリニックの中はとても雰囲気が良いけれど、ドキドキは止まらない・・・。

でも出迎えてくれたのは、知的な丸眼鏡をかけた、優しそうな先生でした。白衣も着てないし、恐くはなさそう。ホッと胸をなでおろして、いよいよもやぴのお話に。

すまる在宅クリニック院長の吉川医師

交渉成立!?

あかりんの事前の根回しもあってか、二つ返事でOKをいただきました‼地域医療、特に終末期医療はもやもやすることばかり。でも課題意識を持っていないと、もやもやもしないよね。もやもやのコンセプトは良いと思うよ!と背中を押していただきました。

吉川先生は、日々医療を必要としている利用者さんのため日々の往診・治療だけに留まらず、地域にいる他の医療専門家同士で連携を取りながら、患者さんのQOLを向上する地域医療体制づくりにも尽力されていて、地域の横断的なつながりの必要性について熱心にお話しされていました。

医療従事者のあかりん(臨床工学技士)ともんちゃん(訪問看護士)の二人は尊敬の眼差しでうなずきまくり、一人ついていけないかずさんは、とにかくニコニコしてあかりんを後ろから応援していました。

吉川医師の熱い思いを聞くあかりんととにかくニコニコして応援するかずさん

本領発揮‼

1時間ほど真面目なやり取りが続き、十分すぎるほどの説明をうけ、話は近くの飲み屋さんのお話しに。トントン拍子に話しは進み、

吉川先生「じゃあ、ちょっと飲みにいってみますか」

もんでん「行きます!行きます!クラフトビール飲みたいです!」

1件目は、クラフトビールのお店。

お酒が入ると、先生はエンジン全開、トップギア!

え、さっきまでの知的な紳士と同一人物ですか!?というほどの、機関銃トークが炸裂!もんちゃんはとにかく大声で笑って笑って、「腹筋が痛い~!」とひーひー言って涙目に。

宴もたけなわな中、2件目は日本酒バー。

カウンターには、姉妹の様な美人女子二人。フジTVの“今、最も見たい女性”のドキュメンタリー「7ルール」に出演するのが夢だそうです。

美人姉妹が切り盛りする日本酒バーへ

吉川先生によると、狛江市は日本で2番目に面積が小さい自治体だそうで、端から端まで自転車で10~20分くらいで非常にコンパクトなので、1週間も住めば街の人みんなと顔見知りになれるのだそうです。(真偽不明)

確かにガラス越しに道行く顔見知りの方が次々に入店して来て、中にはご家族が吉川先生にお世話になった方がご挨拶に来られ、故人の思い出話をされていきました。

本当に、まちの人達に親しみと尊敬をもって頼りにされている先生だなあ(呑むと明〇家さ〇まみたいだけどw)と、まちの日本酒バーで患者さんのご家族ととてもやさしい目でお話される吉川先生の横顔を見て、地域医療を支える医師の素顔を見た気がしました。

真面目な打ち合わせ1時間、その後の熱い3時間半を経て、吉川先生にはもやぴの今後に大きな期待を持っていただき、全面バックアップの約束をしていただけました。

最後に、「どんなに素晴らしい活動も、継続させるためにはきちんと資金面を考えることが重要だよ。」と、まさに金言をいただきました。あれから一年が経つ今でも、そこはもやぴの大きな課題になっているのですが、その話はまた別の機会に。

マネタイズが大事やで!

次回はいよいよ、もやぴのぼうけん#01「人生のはじまりとおわりをかんがえるワークショップ」当日の様子についてお伝えしていきます。お楽しみに!

またね~。

もやもやは創造の種である

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