世の中は4連休の真っ只中ですが、政府によるGoToキャンペーンでは、東京の発着が除外されてしまいました。
「東京都民お断り」の施設や旅館も全国では増え、身分証の提示を求められて門前払いの扱いを受けるという何とも悲しい状況が生まれているとのこと。
そんな中、わざわざ東京都を出なくても温泉あり、綺麗な川あり、湖あり、キャンプあり、アクティビティあり、釣りありという魅力満載なのが、東京にある多摩エリアなのです!
特に奥多摩でできる “多摩を旅する”SUP体験がおすすめです。
エメラルドグリーンの水面が煌めく白丸湖
今回足を運んだのは奥多摩の白丸(しろまる)湖。
新宿から電車で2時間弱、JR青梅線の白丸駅から徒歩10分ほどで辿り着きます。
目の覚めるような鮮やかな色彩の乳白×エネラルドグリーンの湖はチンダル現象によるもので、光を通した時に光が散乱されることでこのような色に見えるとか。
そんな白丸湖でできるアクティビティのSUP(サップ)とは、「スタンド・アップ・パドルボード」の略。
サーフボードの上でパドルを使って進んでいくスポーツです。
取材日である7月のある日曜日。この日は長梅雨が続いていた前日までと打って変わって朝から快晴!
9時からの回は湖には誰もおらず、白丸湖貸し切りというノーディスタンス状態。何とも贅沢!
今回は奥多摩クルーソーラフティングのSUPツアーに参加しました。
装備は一式借りられるので水着だけでOK、ウェットスーツもレンタルできます。
https://crusoe-raft.com/access-map/
店舗のコロナ対策も万全です。
- 店舗の入口で検温、アルコール除菌。
- 店内・更衣室内・移動中のバスの中では私語厳禁。
- 移動中の行き帰りにマスクを支給。
店舗から白丸湖までの20分ほどの移動の車中では、「笑ってはいけない」ならぬ「しゃべってはいけない」ルールが!
自然が広がる車外の景色にわくわくしながらも、はやる気持ちを抑えながら向かいます。
駐車場から少々急な階段を下り湖畔に着くと、湖面の淡い碧、広がる青空、木々の深い緑が目に飛び込んできます。
日頃の疲れが目の前の美しさのおかげですーっと消えていくのを感じます。
そんな癒しの時間に浸ったのも束の間、さあ入ろうと湖水に足を浸した瞬間、その意外なほどの冷たさに衝撃を受け、同時に絶対に転落しないことを心に誓いました。
まずはボードの真ん中にあるベルトのサイドに足を置き、正座orあぐらスタイルで漕ぎ始めます。
そこからすぐに膝立スタイルへ移行。少しふらつきましたが意外とすぐに立ち上がれ、一般的なスタイルに。
パドルを右、左と持ち替えながら進んでいきますが時折ふらつく下半身に運動不足とインナーマッスルの衰えを感じる小鹿プルプルを乗り越え、5分もしないうちにスイスイと漕げるようになってきます。
ヨガも相撲も日光浴も。ボードの上で思い思いの過ごし方。
ボード上でヨガのポーズを取ったり、参加者同士で手押し相撲をやったりと、転覆はしないという誓いもすぐに打ち破られ、体験の後半にはウェットスーツのおかげと結構な運動量と自然に解き放たれた開放感で、湖水に漬かるのがなんとも心地よくなってきます。
とはいえ上流にあるダム湖からの冷たい水が流れ込むため、水温はとても低いです。
ついつい調子に乗って湖水の中に居続けると、映画「タイタニック」の最後のシーンが浮かんでくるので早々にボードに戻ります。
午後にはカヌーやSUP上級者と思しき人々、浮き輪の様な一人乗りボートで釣りに興じる人など、人出はありましたが、そこはやはり大自然。
十分なソーシャルディスタンスのもとで思い切りはしゃげました。
あと30分くらい延長できたらよかったなと名残惜しさもまた来たいと思わせるところ。
疲れたらボードの上で日光浴。
海水浴だとベタベタしてしまいがちですが、湖なので体もさらさらと心地よく寝転べます。
ちなみにSUPは中学生以上の条件があるところが多いですが、今回体験したツアーは小学3年生以上なら参加が可能です。
帰りの車中は心地よい疲労感と高揚感に浸ることができました。
SUPの後はオプション(一人3,000円)でBBQも手ぶらでできますよ!
GoToキャンペーンの東京除外で意気消沈する事なかれ。
都心から2時間で行ける東京の自然へ。
さあ、いざGo To多摩!!