5月15日発売号の特集は「家のしごと」
前号巻末の「次号予告」を考えた時点では「芸のしごと」を取り上げる予定だったBALL.VOL10。実はコレがとっても難産!というより、取り上げたいネタが多すぎるし、芸事って、そりゃもう多種多様。古くから続く伝統芸能も話題のアニメや映画も、制作現場のアレやコレも…と収拾が付かず、締め切りギリギリまで頭を抱えてしまいました、編集部タムラです。

「まとまらないということは、出すべきは今じゃないんだな」
そう思って一度気持ちをリセットしてフラットな目線に変えた時、多摩エリアらしい魅力を伝えるテーマのひとつに、住まいや暮らし、そして最終的に今回のテーマに行き着いた「家」があるんじゃないのかなと思ったのです。

実は、ちょーど良い地方都市・名古屋市で生まれ育ち(本当にいろいろなことがちょーど良いので、地方からやってきた友人曰く“ぬるま湯”だそうです、うん納得)、先述した函館市では毎年避暑的に過ごし、人生の中でいえば忘れちゃうくらい一瞬だけ新潟県中越地方で暮らして(豪雪地帯なので越冬は大変だったけれど)、これまた名古屋市と同じくらいちょーど良い感じの多摩エリアの中の国分寺市に行き着いたワタクシ。
BALL.編集部の中で一番いろいろな都市で暮らしているからこそ、“外から見た多摩、暮らして見た多摩”のフィルターを通して伝えられることがあると思ったのも「家のしごと」をテーマに選んだ理由のひとつ。

多摩エリア(国分寺市在住、国立駅利用、立川市勤務)で暮らしてみた個人的感想は、多くの方々が言うように“自然が近いのに便利”だということ。
奥多摩の大自然まで約1時間のドライブで到着するし、都心までは電車で30分くらい。レジャー的な遊びも文化的な楽しみも、もちろん美味しいものも飲み屋もたくさんある環境。それでいて家賃が程よくお手頃。手放すべきかと思っていた愛車も好きな時に乗って楽しめています。改めて自分の多摩エリアでの「家」を振り返った時、これって田舎過ぎても、都心過ぎても考えられないよなぁと思うのです(無限にお金が湧いてくるお金持ちなら別ですが)。





多摩エリアの素敵な家をたくさん紹介しています!
そんな多摩エリアならではの自然景観を楽しむ家や、住み手と作り手が一緒になってつくる家、地域に根ざした工務店が地場の資材を使ってつくる家や家族とは違う絆を持ち集まって暮らすシェアハウスまで、さまざまな家と暮らしを紹介しているVOL.10。


表紙で撮影させていただいた、あきる野市の素敵な個人宅は、大きな窓からは光が降り注ぎ、窓からはブランコを備えた雑木林が見え、2匹の懐っこい猫が自由気ままに家と庭を行き来している、とっても素敵な空間でした。猫を撫でながら「こんな家に住みたい!」と思っていたら、家主と顔見知りの近所のおじいちゃんが「小松菜、100円!」と行商に現れてびっくり(笑)。


物理的にも精神的にも、外と中、家族と地域が自然体でつながる様子に触れられた今号の特集。
ウェブでの紹介は動物大集合!のような記事になってしまいましたが(笑)、誌面ではたくさんの素敵な家や古民家カフェ、地域で活躍する建築家や地元密着型の工務店などを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
そしてぜひ!多摩暮らしを楽しんでください~!
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