急に冷え込むようになってきた今日この頃…熱燗が恋しい季節になってきました。
先日地元に帰省した際に7軒のハシゴ酒をしたと話したら、みんなにドン引きされた編集部タムラです。(普通だと思うけれどなぁ…)どーも、どーも。
VOL.8に引き続き、VOL.9でもエリア特集を担当したのですが、編集会議で「さて、次はどのエリアにするか?」と話題に出た際に真っ先に候補に挙げたのが「福生市(ふっさし)」。
実は人生で初めて多摩エリアに興味を持ち訪れたのが福生市でして。
(ここからは同世代にしか伝わらない理由ですが…高校生の頃に憧れた世界観の映画『冷静と情熱のあいだ』の監督とプロデューサーが、私が社会に出たばかりの頃に『シュガー&スパイス 風味絶佳』という映画をつくり、その舞台となったのが福生市。
アメリカンな雰囲気のまちで出会う男女と若さゆえの危なっかしい若者たちのラブストーリー…というより、それが似合う福生の雰囲気に一気に魅了され、行ってみたい‼ と名古屋から新幹線と中央線を乗り継ぎ訪れたのですが、ロケ地はなんと埼玉県入間市のジョンソン・タウンだったというオチ。でも映画を機に知ることができた福生の空気感、ロードサイド沿いのカフェやアメリカンな雑貨店、アーミーなアパレルに洒落たインテリア、当時は沖縄に行かなければ出会えなかったBLUE SEALのアイスクリームなどなど…日本にこんなまちがあったなんて!を知れて楽しかったなぁ…という思い出があるのです)
※ちなみに福生の「BLUE SEAL」、映画『シュガー&スパイス 風味絶佳』が公開された2006年開業でした。当時できたばかりだったのか!を今更発見(笑)
と、とても前置きが長くなりましたが、そんなこんなで福生市の特集が決定。
以前は外から見ていたまち、今は編集部のある立川市のお隣で仕事でも遊びに行くことも多いまち。両方の視点から切り取ったまちの魅力をギュッと詰め込んでいますので、ぜひ『BALL.VOL.9』をお手に取ってご覧いただけると嬉しいです!
…なので、ここで誌面の内容に触れるのは控えて違う情報を…となると、やはり書くべきは「タムラが福生でハシゴするならコース」!かなと。
※あくまでもプライベートで訪れた際の個人的感想中心の話なので現在の情報と相違があったらゴメンナサイ。
まずは福生の玄関口、JR青梅線「福生駅」で下車して、たっけー☆☆にご挨拶。
東口を出て少し歩けばすぐ繁華街に到着。1軒目は圧の強い外観に一瞬ためらってしまうかもしれないけれど全然怖くないよ~大丈夫だよ~と言いたくなる「福生ラーメン ポロ春」。ここは12時オープン、夜まで通し営業しているのでランチ難民になった時の候補としてもオススメ。
この店の面白いところは「私は元気です‼」とご主人に挨拶すると100円引きになること(理由は謎)、そして1軒目に選んだ理由は、お酒とおつまみだけでも過ごせること。
この日も餃子と焼きチャーシュー、そして瓶ビールからスタート。
店内には所狭しとメニューが貼られているのでラーメンやご飯ものの誘惑が半端ないけれど(ちなみに、かなりボリュームあります)、ここはグッとこらえて2軒目へ。
その前に福生に来たら欠かせないお買い物タイム。福生は人口に対してアジア系食材屋がやたらと多く、お昼過ぎから徐々に開店するので飲みながらのんびり待つのが常。日本のスーパーではなかなか買えないアジアらしい野菜やカラフルなパッケージの調味料やお菓子は見ているだけでテンション上がります。
お散歩と買い物でお腹が空いた(?)ところで2軒目に行ったのは福生で20年近く営業されている「カレー屋ごん」。カウンターの目の前に「翠」が置いてあったのでジンソーダを頼むと「濃いめが好き?」と聞かれ(何で分かったんだろう⁉)がっつり酔える度数の翠ジンソーダで乾杯。
この店の素敵ポイントはランチセットのサラダが付け合わせ的な簡素な一皿ではなく、旬の野菜をたっぷり入れた大満足のボリュームで出してくれること。そしてタマネギとリンゴがたっぷり入ったカレーが胃に優しいこと。時々、米軍の音楽隊がライブを開いているようなので、夜のライブにも行ってみたいな~。
さすがにお米を食べたら胃から「タイム!!」の合図。ということで次の店までお散歩を楽しみます。向かう先は多摩川。そう、福生はまちの西側を南北に横断するかたちで多摩川が流れている自然豊かなまちでもあるのです。
そして14時を回ったなら、ぜひ「手打ちうどん指田屋」へ。ここは通常のうどんはもちろん、幅広でヒラヒラとした「うどん刺し」をお酒に合わせて楽しめる今年オープンの新しい店。なぜ14時以降なのか?それはぜひ本誌をチェックしてみてください!
米に小麦粉、これだけ炭水化物を摂取したら食事は当分良いかな…な4軒目に向かったのは、「手打ちうどん指田屋」のすぐ近くにある「Fat Barley Brewing」。こちらは15時オープンのクラフトビール醸造所併設のタップルーム。少し陽が傾いてきた頃に灯る光に自然と吸い寄せられてしまう、立ち寄らない理由がないでしょ!飲むでしょ!ここからが本番でしょ!な雰囲気。
ひとしきりクラフトビールを飲み、そろそろ夕飯ムード?ちょっぴり長めに歩くけれど、福生と言えばの名店にも立ち寄らねば!で向かったのは本日5軒目、1954年に六本木で生まれて横田基地で育った日本初のピッツェリア「Pizza&イタリアンレストラン NICOLA 横田本店」。
散々歩き回ってきたので、ここらでちょっと休憩…。「NICOLA」は赤い絨毯にシャンデリアが灯る古き良きレストランな内装で、服装もカジュアルスマートが求められるのでゆっくり過ごすのにぴったり。コンサートスタイルのライブも頻繁に開催されているしコースもあるから次はじっくり食事するのも良いなぁ。…と思う一方で、「次はこうしよ!」なプランがたくさん見つかるハシゴ酒は、やっぱり止められない(笑)。
そして本日の終着駅はお気に入りの1軒「欧風おばんざいとワインの店 石川屋」。この店の居心地の良さは本誌で散々語っているので、ここではバッサリ割愛。とにかく、良い店です。
…と、ここまでくると、さすがにお腹いっぱい、酔っぱらい。いつも「次の福生では絶対行きたい!」と思っているラーメンまで今日も辿りつけなかった…。次こそ行きたいよ、福生民が夜な夜な集う「深夜ラーメン食堂 鶏豚」(20時のオープンまで正気でいられるように頑張ります)。
そんな次から次へとプランが湧く、昼と夜とで顔をガラリと変えるまち、福生。
ハシゴ酒でなくても楽しめるので、ぜひ『BALL.VOL.9』を片手に楽しんでみてくださいね~!(注:飲み屋以外もたくさん紹介してます)
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