「フクシのシゴト」の基本を知る第3特集は、働き方の入門編!

「フクシのシゴト」の基本を知る第3特集は、働き方の入門編!

“はずむように働こう!”をタグラインに、多摩エリアならではの仕事を5つの働き方に合わせて紹介してきた情報誌『BALL.(ボール)』。

 

VOL.8となる今号からは特集「場(ば)のしごと」を巻頭で紹介し、新たに30市町村の各エリアの暮らし方を取り上げる第2特集、そして楽しくはずむように働く前に自分にどんな仕事が向いているのか、そもそもどんな業種・どんな業界があるのかをまずは知ってみようという、第3特集の3つで構成されています。

 

第3特集の記念すべき第1弾は、これからますます需要が増えていくであろう「福祉の仕事」。社会に役立つ業界だからこそ業務内容は多岐にわたり、体力も気力も必要となるハードな側面も。分かっているつもりで知らなかったその実情を、それぞれの切り口でのぞいてみる企画です。

 

皆さん、はずむように仕事してますか?

イマイチはずめてないですか?

 

三度の飯より仕事が好き。“ワークライフバランス”って何のこと?

 「仕事は酸素」が合言葉、呼吸をするようにはずんで働く編集長・オザキでございます。

仕事の次にお酒が好き。一番好きなのはウイスキー、愛してやまないのはイチローズモルト。

 

多様性という都合の良い言葉は一旦端に置いておき、時代錯誤と周りに言われようが、不適切と罵られようが、まずはがむしゃらに働く(ここに「楽しさ」があるのが大前提)ことを追求しようというのが、情報誌BALL.の暑苦しいアイデンティティだったりします。

 

そんな楽しく、前向きで、はずむように多摩エリアで働く人たちを毎号取り上げてきたBALL.ではありますが、最近気づいてしまったのです。楽しく働くその前に、「自分に向いている仕事って何だろう?」という悩みを抱えている人たちが、とても多いという事実に。

 

好きな仕事と得意な(向いている)仕事は異なること、特に本人ほど気づいていない傾向が強いと勝手に行った分析を、講演などで登壇する度に声高に叫んできたワタクシではありますが、どんな業界・どんな業種・どんな職種が多摩エリアにあり、自分が何の業務や作業に向き合うべきかを知るべきではないかと改めて思い至ったわけです。

そんなこんなで新たに始まった第3特集のテーマは、「◯◯のシゴト」。

 

製造業の工場や研究所が集積しており多摩の企業の9割は中小企業、toBの会社が多いためなかなか知名度がまだないのが多摩エリアの課題だったりもするのですが、今号は志高く思いを持って事業を行うある福祉施設の方々との出会いがあったことから、福祉の現場を伝えることに。

 

「福祉の仕事」とひと言で言っても、その対象者は高齢者・障がい者・子ども・女性など幅広いため、今回は障がい者の方々を主に利用者としている町田市と八王子市に複数の事業所を持つ社会福祉法人 みずき福祉会の事業を中心に取り上げました。

 

福祉業界の中でも先進的な取り組みをガンガン行い、前例のない道をどんどん切り拓いてきたのが、理事長である阿部美樹雄さん。

みずき福祉会の理事長・阿部さんのインタビューは2時間では収まらず、驚くようなエピソードで溢れ返ったのでした。

 

障がいを持つ利用者の方々は家族、本質的な福祉は人を「たすける」こと、すべての人が良い支援者になれる、障がいは負のものではない。阿部さんの口から紡ぎ出される言葉は、一つひとつが胸に刺さる格言ばかり。

 

インタビューの内容は4ページにわたり掲載していますが、実際お話を伺った際の原稿のボリュームはその倍にもなってしまい、文章を削るのに苦労したのでした…。

強面の理事長かと思いきや、利用者の方々との心温まる出来事を話す際には可愛らしい笑顔に!

 

特集の中には福祉業界の雇用形態や資格についてなどをまとめたデータのページ、実際福祉の業界に未経験で飛び込んだ20代の若手支援スタッフの皆さんの座談会や「相談支援専門員」の女性の具体的な業務内容など、さまざまな角度から福祉の仕事を切り取りました。

 

手前味噌ではありますが、福祉業界の情報誌や書籍は数あれど資格取得の参考書などが多いので、こんなに写真やイラストを多用してビジュアルで見せる福祉の特集はあまりないかも!?

若手のスタッフの皆さんで行った座談会。良いことばかりではなく、実際辞めたくなった時の辛い話も赤裸々に伝えていただきました。

 

多摩エリアに留まらず、知的障がい者の方々とワインづくりを行なっている栃木県の葡萄畑も取り上げました。

 

 

そして八王子市で、障がいのある人たちの才能を見出し「イラストレーター」としての役割を担ってもらいながらデザインの事業を行う株式会社ニューモア・想造楽工(そうぞうがっこう)のお話も。

 

代表の宮島依子さんの事業をつくったきっかけにはご家族や事業への思いがさまざまあり、同じ経営者として胸がいっぱいになりました。

 

他にも就労支援施設として運営を行なっているカフェやショップの情報、定期的に福祉施設が行なっているイベントなど書ききれないほどの内容が盛りだくさんなのです!

詳しくは誌面をチェック!ということで、まずは私って福祉の仕事に向いてるの?と疑問に思ったアナタ。

 

下の項目に一つでも当てはまるなら、福祉の扉を開けてみるのも良いかもしれません。

 

  • 普通の企業とは違うサービスに携わってみたい。
  • 人生を賭けて何かに向き合うことがしたい。
  • 主体性が必要な仕事がしたい。
  • 仕事を通して自分が成長していることを実感したい。
  • マニュアル通りに行う仕事に魅力を感じない。
  • 楽にお金を稼ぎたいとは思わない。
  • 自分で答えを見つけることが苦ではない
  • 仕事をしながら、一生勉強をしていきたい。
  • 他人のことを自分ごととして考えられる。

 

 

BALL.VOL.8 特集「場のしごと」

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