酸素を供給してくれる、癒しをくれる、生活を快適にしてくれる「緑」は、地球で命を育むすべての生物にとって必要不可欠な存在だ。誰もが知識として理解しているけれど、本質や価値まで意識している人は少ないかもしれない。今号の特集は「緑のしごと」。生物多様性の保全や緑の価値を高める団体、緑ある美しい景観を守る職人、緑の可能性を広げて地域活性化につなげるプロジェクト…。アプローチはそれぞれ違うけれど、私たちにさまざまな恵みを与えてくれる「緑」のことを誰よりも真剣に考え、緑の価値に少しだけ早く気づき活動をしている人たちの尊い仕事を紹介する。自分たちの暮らしを支えてくれる「緑」のこと、少しだけ意識して見つめてみてほしい。きっとそこには伸び伸びと自分らしく生きられるヒントがあるはずだから。
自分らしく働き・遊び・暮らす場所について考えた時、便利な都会と安らぐ自然とのバランスや、心地よく付き合える個性豊かな「人」の影響はとても大きい。今号では、それらが“ちょうど良い”場所で心地よい暮らしを求める人たちが創り、集い、広がる「場」にフォーカスした。太古の昔から人々は安心・安全な暮らしをするために集まり、秩序やルールをつくり、社会という「場」の中で生きてきた。成熟しきったともいえる「場」。しかし希薄化する人間関係が見直される今だからこそ「場」が持つ力や、これからの可能性を知ることで、はずむように働き・遊び・暮らすヒントが見つかるはず。そして、今号からは第2特集と第3特集もスタート。引き続き、あらゆる角度から多摩エリアの濃厚な魅力をお伝えしていきます。